こぼれたミルクは皿には戻らないが、猫がなめてくれる

東京都文京区・白山にある喫茶店 喫茶おとらのブログ

瀬戸内・直島 香川の旅 3

<3日目>

前日夜にざーっと立てたスケジュールは、10:50頃の宮浦行きベネッセバス
→11:30高松港行きフェリー→12:30着高松港のち荷物を預けて、12:43発/13:08着もしくは
13:13発/13:38着のJRで丸亀入り→うどん食べ、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館鑑賞
→5:00頃丸亀発の電車で高松に行けば19:10の飛行機に間に合うだろうという青写真。

朝早めに出発、ベネッセハウス周辺の作品(主に屋外のオブジェなど)
をほとんど見ていないので、散歩がてらぶらぶらと鑑賞。

まずは蔡國強 文化大混浴 直島のためのプロジェクト。
ジャグジーバスの周りに、風水によって置かれた石多数。

→ジョージ・リッキー 三枚の正方形 風で可動するのを知らずにびっくり!
→片瀬和夫 茶のめ ちょっと高いところに鎮座するブルーの丼(笑 タイトル含め面白かった!
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→ウォルター・デ・マリア 見えて/見えず 知って/知れず
直島2点のうちの1点。残念ながらメンテナンス中で、ケースの中でした。 
→ 大竹伸朗 シップヤード・ワークス 切断された船首/船尾と穴の2点
置いてあるロケーションも最高。船首の方は、海のほうへ向かってみると、
まるで海から這い出てきたかのよう!笑

パーク方面にはニキ・ド・サンファールの動物系オブジェと
例のよく写真で見る、草間彌生「南瓜」などなどを鑑賞。

バスの時間までのんびりすごす。

と、ふと思い出して、直島銭湯でお会いした丸亀のおじさんに
3時間程度しか時間がないということも含めて
駅周辺の美味しい、おすすめのうどん屋さんをメールで聞いてみる。
まもなく返信があり、なんと!電車が着くころ駅まで迎えにきてくれるとのこと。
時間がないので申し訳ないなと思い、電話したところ、
気にしないでということだったので、お言葉に甘えてみることに。
内心テンション上がる笑

予定通り12:30高松港着。
これは急げば43分発の電車に乗れるのでは~ということで、
荷物を預けず、駆け足で駅へ。
なんとか間に合い、丸亀着。
丸亀で自家焙煎のコーヒ屋を営む、大西さんと無事再会。

空港まで送ってあげるから時間は気にせず(結果的に荷物は預けず大正解!)、
美味しいうどんを食べに行こうというありがたい申し出をいただき、
大西さん運転の車で、有名だという
中村うどん(兄)へ。
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大西さん曰く、ほんとは中村うどん(弟)のほうがおすすめだったのだけれど、
今日は残念ながらお休み。大西さんも(兄)へ行くのは2年ぶりだそう。
途中、平地にニョキっとそびえたつ讃岐富士や山々の解説を聞きながら
(話がほんとーにおもしろかった!)、中村うどん(兄)着。
ゆがいたうどんに、卵をのせ、薄口醤油、ねぎ、しょうがをかけていただく。
和製カルボナーラだそうだ。

いやこれが、僕ら的には充分おいしいうどんなのだが、
大西さんに言わせると、(こそっと)「65点」
中村うどんは、「ネギが欲しかったらとなりの畑で取ってこい」
という超セルフな店で有名ということだったが、現在そんなことはありません笑
昔の面影はほとんどなく、今では観光客でにぎわううどん屋さんになったということです。
大西さんも2年ぶりに来て、その変貌ぶりにびっくりしておられた。
それがよかったのか悪かったのかはわかりませんが。

もう一件、大西さんおすすめの明水亭へ。
こちらは讃岐うどんを料理の域に高めた(大西さん談)というお店。
オーナーはフランスの日本料理店に勤めていたという経歴。
地元ではありえないお値段ということです。
中村うどんは大2玉300円、小1玉200円。
こちらは、僕が食べた鴨ネギうどん1480円、妻の食べた肉うどん980円(だったかな?)。
うどんはぜんぜん違うタイプで、美味しかったです。

駅までもどる道すがら、映画UDONロケ地、撮影に使われた小学校、バーなどを巡り、
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館へ。
ベネッセ周辺にもあった杉本博司さんの特別展が開催中で、
お目当ての猪熊弦一郎の作品が思ったより少なめだったのが残念。
建物が贅沢なスペースで、素敵でした。
画集を買い、併設のカフェでお茶を飲み、
大西さんのお店・珈琲倶楽部へ伺い、珈琲豆を買って、空港まで送っていただきました。

大西さん、半日お付き合いいただき、本当にありがとうございました。
おかげで、少ない時間ながら貴重な体験ができました。
偶然ご同業だったこともあり、お話しできて大変勉強になりました。

帰りの飛行機内で、耳鳴りがひどく頭痛に気を取られ、
めくっていた猪熊弦一郎の画集を忘れるという失敗もありましたが
(1時間後に発見)、無事に帰宅しました。
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おわり。

瀬戸内・直島 香川の旅 2

<2日目>

基本的にはいきあたりばったりの旅なため、前日夜に次のスケジュールを組む。
2日目は豊島~犬島に行ってみようと、フロントに船の時刻表を聞くと、
なんと犬島の「精錬所」は休み。
ま、とりあえず豊島には行こうということに。
途中豊島までに、直島へ帰るまでのプランを大急ぎで組む(妻が)。
バスやら、船やら本数が少ないため、スケジューリングがとても重要になってくる。
(と偉そうに書いているけど、スケジュールを組むのはすべて妻)

宮浦発9:20の小型船に乗り、30分ほどで豊島到着。
島内のシャトルバスに乗り、豊島美術館へ。
コンクリートで出来た、つるんとした建築物が2つ見える。
施設の入り口で説明を聞き、ぐるーっと回って大きい建築物のなかへ、
靴を脱いで入る。

天井に大きな穴が2つ。空が見える。とてもひろーい空間。
床には水滴や水たまりや、よくみると小さい穴があって
そこから水が染み出てくる。水は小さいかたまり同士がくっつきあい、
大きなかたまりになり、やがて小さい穴にすいこまれていく
(このときに耳を澄ませると、流れていく音が聞こえる)。
または大きな水たまりに吸収されて、
天井の大きな穴の下には、でっかい水たまりができている。
見学者たちは思い思いに、しゃがんだり、見上げたり、耳を澄ませて音を聞き、移動できる。

ただこの日は寒くて、靴を脱いだ足には屋外のコンクリートは冷たすぎた。
凍える身を温めに、小さい建築物内のカフェへ。
オレンジケーキが美味しかったです。

バスの時間を見て、移動。
シャトルバスに乗り、唐櫃港へ。そこから15分ほど歩いて、
クリスチャン・ボルタンスキー「心臓音のアーカイブ」へ。

世界中から集められた「心臓音」。
その鼓動に合わせて、まっ暗闇の電球が付いたり消えたり。
鼓動の大きさによって、電球の明暗が変わるしくみ。
自分の心臓音も録音できます。

心臓音は「生」の証であるけれど、
その対極にある「死」を分け隔てているのは、たったこれだけのちがいなんだ。
世界中のいろいろな人々の「生」の証である心臓音を聞きながら、
僕ははなぜか「死」について考えていた(なんちて)。

美しい海岸をぶらぶらしながら、唐櫃港まで戻り、シャトルバスで家浦港へ。
建物自体がトビアス・レーベルガーの「あなたが愛するものが、あなたを泣かせもする」
という作品になっているカフェで一服しつつ、直島行きの船を待つ。
家浦でssサイズが4つぐらい入って100円の豊島みかんを買う。
あとで食べたらこのみかん、ものすごく美味しかった!
皮がうすーくて剥きづらいけど、あまーいみかん
(東京へ帰ってきて注文したぐらい!)。

直島宮浦について海の駅なおしまで、うどん(また!)。
ベネッセシャトルバスで地中美術館へ。
建物は設計、安藤忠雄。
その名の通り、美術館のほとんどが地中に埋まっている。
一部のスペースはジェームス・タレルによってデザインされている。
スペース2の「オープン・フィールド」が面白かった。
階段を昇って、ブルーに光る入り口を抜けると、ブルーに光る空間。
振り返ると、いま入ってきた空間がぼんやりオレンジ色に光っている。

クロード・モネ室はだだっ広く薄暗い空間に、モネの睡蓮シリーズが5点。
200×300が2枚組の睡蓮の池が圧巻。
床は直島銭湯のおかあさんたちが貼ったというタイルも堪能しました笑

ウォルター・デ・マリアの作品は日本に2つ。そのすべてがここ直島にあるという。
整然と調和のとれた空間構成。真ん中に2.2mの球体を配置。
きちんとしすぎている空間は逆に作家の狂気を感じたりする。
角を曲がると階段と、どでかい空間が開けるので、驚きました笑

地中美術館を後にし歩いて、閉館ぎりぎりの李禹煥美術館へ。
建物はまたしても設計、安藤忠雄。
エントランスのジグザグに進む通路、面白かった。

李禹煥は「もの派」の代表的存在、ということは入る直前で知りました笑
映像と置き石の影を模した作品と、ブルーの刷毛で書いたようなドローイングが良かったです。

この時点で夜の食事をどうするか、全く決めていない。
(宮浦で食事してホテルへ行こうとぼんやり思っていた)
ホテルでゆっくりすごそうということになり、フロントへ電話
→ミュージアムレストラン 日本料理一扇のコース「海」を予約。
ベネッセバスでベネッセハウスへ。

チェックイン後、レストランの時間を決め(19:30)、
18:00からのベネッセミュージアム、ギャラリーツアーに参加。
主な作品の解説を聞く(すごくカジュアルでわかりやすかった!)。
宿泊者は夜、消灯までゆっくり作品が見られるのだ~。

日本料理一扇のコース「海」を堪能。
お品書きをいただいてきたので、メモ。

前菜:生子このわた和え ふぐ煮凍り 真子の砧巻き かます黄金焼き
蛸のやわらか煮 車海老 銀杏松葉刺し くわい煎餅
椀:たら白子豆腐  法蓮草 人参 椎茸 蕪 柚子白味噌仕立
向:鯛 蛸
焚合:ぶり大根
焼物:さわらの西京焼き
進肴:百合根饅頭
食事:野菜雑炊 香の物
果物:グレープフルーツゼリー

帰り際はミュージアム内の他の作品を鑑賞。
夜は(こっそり)写真撮影もいいですよとのことだったので、撮らせていただく。
ちなみに大竹伸朗作品は3点。
ミュージアムカフェ中庭のシップヤードワークス。
ミュージアム内のネオン作品、日本景2点。

この日本景を撮影したら部屋に戻ろう、
といったところで、カメラのメモリーエラー。
ここまで写真いっぱい撮ったんだけどなあああああーーー。
がっくし。

本日はミュージアム202号室
壁面には蔡國強「文化大混浴 扇のためのドローイング」が。
風呂はこっちのほうがよかったですねー。
部屋もすばらしー眺めで大満足。
この日はアート三昧でした♪
明日の計画を練って就寝。

瀬戸内・直島 香川の旅

2010/12/15~17
新婚旅行で、かねてより行きたいと思っていた直島に行ってきました。
日記というほどでもなく、覚え書き程度に思い出を綴ってみようかと思います。
2日目にデジカメの内蔵データがフォーマットエラーとなってしまい、
もし復旧できたらアップしたいです。

<1日目>
前日、蒲田のビジネスホテルを出発、羽田空港へ向かう。
ANA531 7:40発高松行き、9:00着予定だが...
出発が遅れたのと、高松空港での強風のため、直前にて着陸取りやめ→再トライというトラブル。
空港直前での再浮上は本当に恐かった(笑)

イラストは妻(無許可笑)
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予定していた四国汽船、10:14高松発直島行きのフェリーには間に合わず、
豊島フェリー11:05高松発直島(本村)行きの高速船に変更する。
飛行機も着陸できないほど強風の中、海は荒れ模様。また高速船は小さい小型船。
乗る前に、「かなり揺れるけど大丈夫かー」
「アトラクションやと思うてください」と言われ、かなりビビる。
乗り物にはかなり弱い2人なんですが...汗

最初はあ、けっこう余裕かもと思っていたのだけれど、これは大間違い。
外海に出るや否や、どーんと打ち付けるような波、波、波。
妻はけっこう余裕でけらけら笑っていましたが、手に汗握る航海となりました。
あと30分乗っていたら...汗
妻は楽しかったらしく、帰りもこれで帰りたい風でしたが固辞いたしました(笑)

11:35直島(本村)着
周辺の展示、「家プロジェクト」鑑賞。植田たばこ店でチケットを購入、
角屋(荷物を置かせていただいた)→護王神社→南寺
→本村ラウンジ&アーカイブで荷物を預け、農協前ちかくのうどん屋さんで食事
→はいしゃ→石橋→碁会所と回る。
はいしゃ前で興奮しすぎて、チケット紛失...。妻呆れる。
その後石橋、碁会所のスタッフの方に特別に入館を許可していただいた。すみません。
残念ながら、きんざはお休み。

メモ
・杉本博司さんの作品は島内いたるところにあったが、この護王神社やベネッセハウスパーク内の
オブジェ等立体作品にひかれるものがあった。
というよりは平面の写真や映像作品はいまいちピンとこなかった。
・今回の旅のお目当ての一つ、はいしゃはやっぱり圧巻。
全景展にもあった自由の女神がどーーーん!間近にし感動。
床面、外壁、内壁のコラージュは相変わらずすごい!!!
・南寺、ジェームス・タレルと安藤忠雄のコラボ。おもしろかった!
漆黒の闇のなか、徐々に浮かび上がる画面。
あまりの暗闇は自分というものの存在を不安定にする(なんちて)。
・本村周辺は人なつっこい猫がたくさん!!!


ベネッセハウスの巡回バスに乗り、宮浦港へ
海の駅なおしまへ立ち寄ったあと、今回の旅のメインイベント、
直島銭湯 I♥湯へ。
14:30頃のオープンすぐであったため、男湯は誰もいない。。。

...のをいいことに写真撮りまくりでした。本当はいけません笑
中ではFripp&Enoがかかっていて、とてもリラックス。
外が寒かったので、お湯が沁みる。
外観、タイル画などたくさん写真を撮って、ゆっくり鑑賞しました。

男湯脱衣所で出会った男性に声を掛けられ、会話。
丸亀からいらしたそうで、
私「帰りに丸亀の猪熊玄一郎現代美術館へ寄り、うどん食べて帰れたらと思っているんですよー」
男性「それなら、美味しいとこ紹介するからメールして」
とお名刺をいただく。
なんと丸亀で珈琲の焙煎をしているご同業の方。
私「東京の白山というところで紅茶の喫茶店やってるんですよー。珈琲もあるんですけど。」
男性と話が盛り上がり、もし丸亀に寄れたら連絡しますという約束をして別れる。

銭湯料金所のおばちゃんと妻がでてくるまで会話。
おばちゃん「地中美術館行った?」
私「まだです。」
おばちゃん「中に、モネの何千万とかする蓮花の絵の前のタイル、私らが貼ったんよー。
アルバイトで笑」
私「まじすかー? 明日行くんで見てきますわー笑」
おばちゃんは結婚して埼玉に住んでいたが、義母の面倒をみるために、10年まえに直島にきたそう。
「田舎で、なんもなくて、静かでつまらんわー」と笑顔で話していたのが、印象的だった。

巡回バスで、ベネッセハウスへチェックイン。今日はオーバル403号室
リチャード・ロング「人指し指によるエイヴォン川の泥の環」という作品が壁面に。
眺めも素晴らしく最高でした!
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ポストカード展

喫茶おとらから5分ほど東大方面へ歩いたところにある、
ギャラリー・羽ペン工房さんで昨日から、トニカク文字イリ~ポストカード展が始まりました。

展示しているポストカードはすべて販売しているそうです。
喫茶おとらでも写真とコトノハ展vol.3開催中です。
是非足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

トニカク文字イリ~ポストカード展
ギャラリー・羽ペン工房 地図
展示は8月8日まで。
時間11:00 - 19:00 (最終日11:00 - 17:00)
※案内のDMが店内にございます。お気軽にお問い合わせ下さい。

8月の展示

8月は久しぶりの展示があります。

写真とコトノハ展vol.3
2010/08/02(月)~15(日)

出品者 倉田有希 雪うさぎ およう
集合額 湘次 乙女座 夕花 あかね ひっち 楽子 雪割草

写真と俳句のグループ展です。

詳しくは
倉田有希HP http://yuhki575.com/まで。

宜しくお願い致します。