こぼれたミルクは皿には戻らないが、猫がなめてくれる

東京都文京区・白山にある喫茶店 喫茶おとらのブログ

瀬戸内・直島 香川の旅 2

<2日目>

基本的にはいきあたりばったりの旅なため、前日夜に次のスケジュールを組む。
2日目は豊島~犬島に行ってみようと、フロントに船の時刻表を聞くと、
なんと犬島の「精錬所」は休み。
ま、とりあえず豊島には行こうということに。
途中豊島までに、直島へ帰るまでのプランを大急ぎで組む(妻が)。
バスやら、船やら本数が少ないため、スケジューリングがとても重要になってくる。
(と偉そうに書いているけど、スケジュールを組むのはすべて妻)

宮浦発9:20の小型船に乗り、30分ほどで豊島到着。
島内のシャトルバスに乗り、豊島美術館へ。
コンクリートで出来た、つるんとした建築物が2つ見える。
施設の入り口で説明を聞き、ぐるーっと回って大きい建築物のなかへ、
靴を脱いで入る。

天井に大きな穴が2つ。空が見える。とてもひろーい空間。
床には水滴や水たまりや、よくみると小さい穴があって
そこから水が染み出てくる。水は小さいかたまり同士がくっつきあい、
大きなかたまりになり、やがて小さい穴にすいこまれていく
(このときに耳を澄ませると、流れていく音が聞こえる)。
または大きな水たまりに吸収されて、
天井の大きな穴の下には、でっかい水たまりができている。
見学者たちは思い思いに、しゃがんだり、見上げたり、耳を澄ませて音を聞き、移動できる。

ただこの日は寒くて、靴を脱いだ足には屋外のコンクリートは冷たすぎた。
凍える身を温めに、小さい建築物内のカフェへ。
オレンジケーキが美味しかったです。

バスの時間を見て、移動。
シャトルバスに乗り、唐櫃港へ。そこから15分ほど歩いて、
クリスチャン・ボルタンスキー「心臓音のアーカイブ」へ。

世界中から集められた「心臓音」。
その鼓動に合わせて、まっ暗闇の電球が付いたり消えたり。
鼓動の大きさによって、電球の明暗が変わるしくみ。
自分の心臓音も録音できます。

心臓音は「生」の証であるけれど、
その対極にある「死」を分け隔てているのは、たったこれだけのちがいなんだ。
世界中のいろいろな人々の「生」の証である心臓音を聞きながら、
僕ははなぜか「死」について考えていた(なんちて)。

美しい海岸をぶらぶらしながら、唐櫃港まで戻り、シャトルバスで家浦港へ。
建物自体がトビアス・レーベルガーの「あなたが愛するものが、あなたを泣かせもする」
という作品になっているカフェで一服しつつ、直島行きの船を待つ。
家浦でssサイズが4つぐらい入って100円の豊島みかんを買う。
あとで食べたらこのみかん、ものすごく美味しかった!
皮がうすーくて剥きづらいけど、あまーいみかん
(東京へ帰ってきて注文したぐらい!)。

直島宮浦について海の駅なおしまで、うどん(また!)。
ベネッセシャトルバスで地中美術館へ。
建物は設計、安藤忠雄。
その名の通り、美術館のほとんどが地中に埋まっている。
一部のスペースはジェームス・タレルによってデザインされている。
スペース2の「オープン・フィールド」が面白かった。
階段を昇って、ブルーに光る入り口を抜けると、ブルーに光る空間。
振り返ると、いま入ってきた空間がぼんやりオレンジ色に光っている。

クロード・モネ室はだだっ広く薄暗い空間に、モネの睡蓮シリーズが5点。
200×300が2枚組の睡蓮の池が圧巻。
床は直島銭湯のおかあさんたちが貼ったというタイルも堪能しました笑

ウォルター・デ・マリアの作品は日本に2つ。そのすべてがここ直島にあるという。
整然と調和のとれた空間構成。真ん中に2.2mの球体を配置。
きちんとしすぎている空間は逆に作家の狂気を感じたりする。
角を曲がると階段と、どでかい空間が開けるので、驚きました笑

地中美術館を後にし歩いて、閉館ぎりぎりの李禹煥美術館へ。
建物はまたしても設計、安藤忠雄。
エントランスのジグザグに進む通路、面白かった。

李禹煥は「もの派」の代表的存在、ということは入る直前で知りました笑
映像と置き石の影を模した作品と、ブルーの刷毛で書いたようなドローイングが良かったです。

この時点で夜の食事をどうするか、全く決めていない。
(宮浦で食事してホテルへ行こうとぼんやり思っていた)
ホテルでゆっくりすごそうということになり、フロントへ電話
→ミュージアムレストラン 日本料理一扇のコース「海」を予約。
ベネッセバスでベネッセハウスへ。

チェックイン後、レストランの時間を決め(19:30)、
18:00からのベネッセミュージアム、ギャラリーツアーに参加。
主な作品の解説を聞く(すごくカジュアルでわかりやすかった!)。
宿泊者は夜、消灯までゆっくり作品が見られるのだ~。

日本料理一扇のコース「海」を堪能。
お品書きをいただいてきたので、メモ。

前菜:生子このわた和え ふぐ煮凍り 真子の砧巻き かます黄金焼き
蛸のやわらか煮 車海老 銀杏松葉刺し くわい煎餅
椀:たら白子豆腐  法蓮草 人参 椎茸 蕪 柚子白味噌仕立
向:鯛 蛸
焚合:ぶり大根
焼物:さわらの西京焼き
進肴:百合根饅頭
食事:野菜雑炊 香の物
果物:グレープフルーツゼリー

帰り際はミュージアム内の他の作品を鑑賞。
夜は(こっそり)写真撮影もいいですよとのことだったので、撮らせていただく。
ちなみに大竹伸朗作品は3点。
ミュージアムカフェ中庭のシップヤードワークス。
ミュージアム内のネオン作品、日本景2点。

この日本景を撮影したら部屋に戻ろう、
といったところで、カメラのメモリーエラー。
ここまで写真いっぱい撮ったんだけどなあああああーーー。
がっくし。

本日はミュージアム202号室
壁面には蔡國強「文化大混浴 扇のためのドローイング」が。
風呂はこっちのほうがよかったですねー。
部屋もすばらしー眺めで大満足。
この日はアート三昧でした♪
明日の計画を練って就寝。

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